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述語制 predicativityとホスピタリティhospitality:資本と場所

日本語の言語世界は「述語制」です。これは近代西欧言語の、主語・述語・コプラの命題形式において、主語に述語を一致従属させる、そうした論理言語の様態を日本語はとりません、主語はないのです。「は」「が」の上に来るのは主語ではなく、提題です。また、言語順序はいれかわりえます、それによって表現意味がかわってきます。非常に高度な論理構造を、述語言語はもちえています。この言語世界が、心的なもの、技術的なものを文化的に規制しています。この言語技術を、心的かつ関係的に表出したのが、日本のホスピタリティであり、伝統技術です。

述語制は、場所に布置されます、そして感覚・感性にかかわる非自己表出を可能にし、主客の非分離関係を構成しています。

述語制

 

日本語の表現は「述語制」におかれています、主語はありません。言語は本質的に語られるまで決定されないものです。そして述語技術の典型が「風呂敷」です。いかなるものをも包むことができます、対象にあわせていくのです。

非分離

 

未分化から非分離と分離へと物事は表出しますが、日本の文化技術は非分離技術です。その典型が「箸」です。二本の棒が、分離も結合もせずに、物を掴む・切る・挟む・持ち上げるなど多様な働きをします。分離のフォークがなしえない技術です。

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第2回 ホスピタリティの述語技術と非分離

第1回 ホスピタリティの定義

講義:ホスピタリティの基本原理

ホスピタリティは、1対1の、このとき、この場所で、この人に固有になされる、述語的な非自己技術です。そこには、非常に高度な哲学技術が働かされており、日本の文化の凝集が構成されています。

動画続きは資本開発学会ライブラリーで見れます。

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第3回 ホスピタリティと場所

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場所

 

地方・地域といわれたりしますが、それは中央が設定された見方です。場所は自律しています、場所の歴史・文化がとうとうと流れています。場所は「有」の場所だけではない、相対的な想像的な場所が想定され、場所の潜在性が出現する「絶対無の場所」があります。

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第4回 ホスピタリティにおける非自己技術

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非自己

 

自分は「自己」と「非自己」とからなっています。意識で統制できる自己閾と意識では統御しえない非自己閾です。それは、情感や感覚の場所です。日本の文化は、述語制から非自己をよくつかみえている文化です。欲望の自己主体化がなされますが、非自己には「享楽」が働いています。

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ホスピタリティの基本原理は、日本の哲学・技術・表出原理である、非分離・述語制・ナショを踏まえた非自己の自己技術にあります。西欧の近代原理以前の根元にもあるものです。述語制が人類の類的な本質原理であり、近代はそれを主語制様式と客観への総合へと分離しました。

第5回 ジャパン・ホスピタリティの文化基盤

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文化技術

 

日本の伝統工芸やアートには、文化技術が構成されています。その非分離の述語技術が、場所において働くものです。先端科学技術は、文化技術をふくんでこそ開発されえていきます。客観的科学技術を超えていくことです。

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資本経済は、ホスピタリティ・オペレーションによってなされます。資本主義なるものは存在していない、在るのは商品生産を基盤にした「産業<社会>経済」による「社会市場」という擬制です。それは「資本」の姿を、労働へ分節化し財産・資産という物質へ閉じ込めてしまった。

​自分の力能・技術が資本です、文化や環境が資本です。それを活かさない経済から脱却することです。

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商品

資本

​社会

場所

サービス

賃労働

​賃労働者

ホスピタリティ

自分技術

​資本者

生産性

主語制

コンビビアリティ

述語制

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