Tetsuji Yamamoto
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2017 This photo is public
山本哲士の
理論体系
公式HP
political sociology
philosophy
pedagogy
transdisciplinary studies
山本哲士の資本論
国家論の転移に続いて、<資本>概念の転移をします。
人文的言説は、その対象だけを取り出して個別分離しがちですが、その人文的言説を社会科学的に包含して、社会科学自体の概念世界を転移することが、自分自身の実際現実への省察になります。
文化資本の話を諸関係にしていますと、資本は資金か資財のことで自分はビジネスをしているのに、「資本は悪だ」というマルクス主義思考のままである実際に、ほとほと嫌気がさして、これはまた、私がわかったつもりになっている「資本」理論を明らかにしていないからだと反省させられ、一気に全貌を2年がかりで書き上げようと決断した次第です。
すでに、「文化資本論」、技術・デザイン資本である「文化技術」論、環境資本・場所資本である「場所環境」論、そして商品・サービスに代わる「ホスピタリティ」論、さらに「物象化論」は明らかにそており、多くの場所で使われています。資本の基本世界はそこで示しました。
「情緒資本論」はかなり前から書かねばならぬと準備はしていたのですが、それだけでは済まないと感じつつ書いているうちに、資本総体を論じねばならないのだと覚悟しました。そこには、エヴァ・イローズのemotion論に惹かれたものがあるものの、その感情資本主義が既存のマルクス主義のままであるため、マルクス理論の深化的転移になっていないゆえ、そこへの批判的継承をこちらが固有になさねばということです。
新書192頁を形式的な規制条件にして、各テーマ1章を1冊に表現叙述してみることにします。
まず、①「性的資本」から始めるべく、②の情緒資本論とともに書き始めています。ラカンとマルクスの同質的な相互世界ですが、ジジェクやPierre Brunoのマルクス主義次元ではありません。ラカンの「資本主義の言説」を考察しています。
いわゆる「場所論」は、統治技術を軸にして、国家論と資本論とを批判媒介にしていくことで、成立していくのだと思います。
言語論=述語制理論なくして、もはや国家も経済も場所も技術も語られない次元へ来ています。
山本資本論のマッピング
A
1)性的資本論
2)情緒資本論
3)知的資本論
4)文化資本論
B
5)象徴資本論
6)想像資本論
7)パブリック資本論
社会資本論
8)経済資本論
9)情報資本論
D
13)場所資本論
14)環境資本論
自然資本論
15)文化技術資本論
16)歴史資本論
C
10)国家資本論
11)制度資本論
❶教育資本論
❷医療資本論
❸速度資本論
12)政治資本論
E
17)身体資本論
18)言語資本論
AとEが、資本の本質概念になるもので、Cにおいてブルデューの「構造化する構造」としての資本概念を「構造化する構造」の資本概念に転移して、Cへの批判をDの可能条件へと引き出すことです。ラカンの言説論をトポロジー的に活用することが規準にされる。
B ,C,Dは、もっと凝縮してしまっていいように考えていますが・・・・・